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Natural Flow

目指したいのは、こころと体が喜ぶsimple&naturalな暮らし。ヨガや、それにまつわる日々のことを、ポツポツとつぶやいてます。松戸を中心に、アーサナ自体を瞑想的に行うスタイルでヨガクラスを開催中。赤ちゃん連れOKの子連れヨガもあります☆

食べ物の記憶 灰汁巻き(ちまき) 

母の育った鹿児島ではこの時期に竹皮に包まれたちまきが作られます。
といっても笹の葉に包まれた細長いウイロウのような和菓子ではなく、
草木の灰汁(アク)で餅米を蒸す事からアクマキともいわれるもの。
きな粉などをかけていただきます。

akumaki.jpg

灰汁に竹皮、餅米を浸して薪を使って半日以上蒸す。
長い時間かかると昔おばあちゃんに聞きました。

もとは薩摩藩の兵糧としてつくられたもの。
灰汁の強いアルカリ性での雑菌が繁殖するのを抑え、
長時間加熱、竹の皮による抗菌、と保存性上げる工夫がいっぱい。
先人の知恵だねー。
おかげで水分があるのに日持ちがするのですね。

マクロビ的に言えば灰汁の強いアルカリが陰性、
長時間加熱という陽性の陰陽がバランスなのかな。
ギュッと隙間無く餅状になるというのも収縮の陽性エネルギーね。

搗いたわけじゃないけど粒がわからないほどに餅状に。
ちょうどわらび餅みたいにぷるぷるっとしています。

akumaki00.jpg

独特の風味があって好き嫌いもあると思うのだけど、
小さな頃からこの時期には食べている私にとっては懐かしい味。
今年も母の友人から送られてきたものを分けてもらいました。
(毎年ありがとうございます

見た目地味だし素朴さだけじゃなくクセもある、
知らない人に薦めても「美味しい~」ってものじゃないのかも。

でも、食べ物っていろんな思い出と繋がっているもので、
母なんかはいまだに「ちまきがあるよ~♪」と、
とっても嬉しそうに話します。
きっと、子供の頃の楽しい記憶と結びついているのね。

いつでも美味しいご馳走が食べられちゃう今だから、
特別な食べ物って少なくなっているのかも。
お祭りの日、誕生日、季節の行事、
なにかイベントがある時にこんなもの食べたなー。
そんな記憶が大人になった今でも、ん?だからこそ?
気持ちを豊かにしてくれている気がしているの。

命をつなぐための「食べる」という行為が、
楽しい記憶ばかりで幸せだなぁ~。
と食いしん坊の私は思うのです。
そんなことを考えてたらチマキがぺろりと消えてました...。

これ、もとは兵糧ですからしっかり腹持ちするの。
お腹がいっぱいで夕飯の支度に気乗りがしない。
ちょっと食べ過ぎたかもねー。笑

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Posted on 2009/05/07 Thu. 16:42 [edit]

category: 季節の手仕事&行事

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